きんたまぶらり旅 2015-2016 [5日目]

さて、5日間の旅もあっという間に最終日。この日訪れるのは一箇所、そのあとは帰路につくだけです。というわけでその目的地である「日本ゲーム博物館」に向かいます。

豊橋から東海道線で金山、そこから中央本線で多治見、多治見から太多線で可児、名鉄広見線で西可児へ。ここから歩くのですが、所要時間は1時間程度。駅前の商店街を過ぎるとあとは田舎の山道です。

時たま車とすれ違う程度で、正月ということもあってか歩行者などはいません。それを良いことにiPhoneのスピーカーを最大にして、Podcastで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら歩き続けます。

ようやく日本ゲーム博物館に到着しました。帰りの電車から逆算して、入場2時間チケットを買い、さっそく遊ぶことにします。

……がしかし、そこには「ここまで来た甲斐があった!!」というような逸品はありませんでした。ホームページに載っていた貴重なエレメカはほとんどなく、SEGAのアウトランなどをはじめとした大型筐体が所狭しとならんでいました。メンテナンス状態も良いとは言えず、照準の制度が命である「ゴルゴ13」は練習ステージですでに「ああ、これ遊べないレベルだ」というくらい位置が狂っています。実際1面もクリア出来ず終了。大型筐体で一番良かったのはセガの「エアラインパイロッツ」で延々と東京上空を飛ぶことが出来たことくらいでしょうか。

気を取り直してピンボールコーナーに行きます。映画を題材としたピンボールが数あり、「ミュータントタートルズ」や「ロードオブザリングス」、「インディジョーンズ最後の聖戦」など、ギミックもたっぷり仕込まれた機器がありました。

その中でも一番やりたかった「大アマゾンの半魚人」、プレイボタンを押すと……ボールが出てきません。それまで遊んだゲームのメンテ状態からして、「ボールが出てこないんですけれど」と受付に言っても「じゃあ遊べませんね」で終わりそうだったので、文句も言わずに諦めて帰ることにしました。

多分どこかの資産家が、趣味で集めているゲームなどを固定資産ではなく「展示品」として節税するためにでも作った施設なのでしょうか。ホームページに高らかと歌いあげていた、

“本ゲーム博物館は、歴史的に価値の高い大型ゲーム機を中心に収集を行い、それらを良好な状態で動態保存することを目指しています。”

という一文を思い出しながら「どこがだよ」という感想と憤怒をもってこの博物館を後にしたのでした。

期待はずれだった場所から駅へ向かう足取りは重く、とはいえどこかで休憩するような場所でもなく、ひたすら歩きます。僕を励ますのは、爆笑問題カーボーイの投稿職人によるネタメールでした。

ショックから立ち直ろうと思い、とりあえず飯を食おうと探した弁当屋はまたしても休みで、しかも電車を一本乗り遅れ、当初の予定であった中央本線経由での終電を逃しました。仕方がないので東海道線経由で帰ることにします。こちらであれば、まだまだ余裕がある。とりあえず豊橋まで戻り、そこから浜松−浜松−熱海へと乗り継ぎます。

この長い長い静岡県横断ですが、途中途中でチューハイやビール、それからつまみを買うに至り、よく考えてみれば中央本線経由だったらそもそも途中から駅の売店すら見つけることが難しい駅ばかりだったかもしれない、と思うようになりました。手元には3DSもあったし、徒労に終わった疲れから車中ですんなりと寝ることも出来たし、いつもに比べると辛くはありませんでした。

熱海で一度降り、駅を出ます。ここには駅前にマクドナルド、そしてその地下にコンビニがあるのです。マクドナルドでチーズバーガとてりやきマックを買い、コンビニでビールを買いました。電車が来るまでにペロリと平らげたのですが、考えてみれば今日おつまみ以外での初めての食事です。とてもお腹が満たされました。

その後、東海道線を途中から湘南新宿ラインに乗り換えて池袋まで乗り、そこから東武東上線で自宅最寄り駅まで帰りました。

最終日は不完全燃焼でしたが、こうして今回の青春18きっぷの旅は幕を閉じ……いえいえ、よく考えたらまだ3回分しか使っていません。使用期限である1月10日まで、今度はどこへ行ってみようか。とりあえずその時は何も思いつかず、帰るなりベッドに横になって、深い眠りへと落ちたのでした。

つづく

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