ハンバーガー

最近よくハンバーガーを食べる。よく、とはいってもここ数週間の間で、
「ハンバーガー食べよう」
と思う事が多いだけなのだが。

ハンバーガーというのは、昔ヨーロッパにハンバーガー伯爵というトランプ好きの貴族がいて、ゲームの最中でも食事がとれるよう、ハンバーグをパンに挟んだものを作らせ、食べたのがきっかけとされている。

もちろんこれは嘘だし、それはサンドウィッチの話ではないのか、と突っ込みたくなる御仁もいるだろう。全くその通りで、実は単にハンバーガーの語源を調べるのが面倒だったので、サンドウィッチの話で置き換えてみたに過ぎない。

しかし世界で最も信頼のおける薀蓄サイト、Wikipediaを読んで驚いた。ハンバーガーはサンドウィッチの一種だというのである。

つまり、わたしの説明もあながち間違ってはいなかったという事だ。

何が言いたいか。つまり、それほど手を汚さずにオーロラソースしたたるハム野菜や、肉汁したたるハンバーグを食べる方法があるという事だ。

「肉汁したたる」と今書いたが、実際にわたしが食べるハンバーガーは肉汁がしたたっていないもの方がほとんどだ。特にコンビニのそれはひどい。もう何日も水を飲んでいないのではないか、そんな感じに干からびたハンバーグに、ほんの申し訳程度にケチャップが付いている。これで税込108円なのだ。

背に腹は代えられぬから、もうこのコンビニでハンバーガーを買って食べなければこの店内にいる誰かが死ぬ、ヒントはトイレに行って鏡を見てみること、という具合に意識ももう朦朧としている場合であれば、そのハンバーガーを買う。そして来客ひとりひとりにツタヤカードの有無を未来永劫尋ねて来る店員に対し、この人も商売でやっているのだからここはひとつ、「大丈夫です」という、本当は答えになっていない返事をしようじゃないか。さもなくば面倒くさい客になってやろうか。「ツタヤカードって何ですか? どんなかたちをしていますか? あれそれなら持ってるかもしれない、ちょっとまってください、ああやっぱ無いや。しかしそのツタヤカードの恩恵については非常に興味があります。どうやったら入手できますか?」と10分くらいレジの前で問答してやろうか。話がそれた。

いやコンビニのハンバーガーは勘弁ならぬと、歩いて10分もすればそこにはドライブスルーも出来るマクドナルドがある。わたしは車を持っていないので、残念ながらドライブしつつスルーする事が出来ないのだが、店内に入ってメニューから食べたいものを選び、それを店員さんに伝え、出来た商品と引き換えにその値段と同額のお金を支払えばいつでもハンバーガーにありつける。

コンビニのハンバーガーとの差は歴然だ。温かいうえに、ピクルスなんていう小洒落た酢漬け野菜がケチャップに絡まってパティ(ハンバーグに似た肉)と同じくパンに挟まれている。

いやまて、コンビニのハンバーガーも温めてもらえるではないか、という輩もいるだろう。しかしコンビニの場合、店員から購入しようとしているハンバーガーを暖めるや否や、という問いかけがあり、それに対してこちらが応じてはじめてそれは温まるのだ。このやりとりがなく、既に温まっている状態で出てくるマクドナルドのなんと嬉しい事か。それでいて、値段はほぼ変わらないのだ。

しかし、わたしがマクドナルドという会社のハンバーガーに期待しているのはそこまでである。味……

ロッテリアというハンバーガーショップがある。

メジャー度でいえば、マクドナルドと双璧をなすこのハンバーガーショップは、つい先日ハンバーガーの肉を一新した。「うまミート」と名付けられたその肉が挟まれたハンバーガーは、コンビニやマクドナルドの肉と比べても格段に柔らかく、ジューシーだった。まるで本当に牛肉がバンズに挟まっているような……いや、今の発言は何でも無い、忘れてくれ。

しかし「ハンバーガーショップで100円ちょいで売られているハンバーガー」を食べ慣れているわたしにとって、この柔らかさはあまりに衝撃的すぎた。なんというか、ジャンクフードを食っている気がしないのである。

せんべい布団のような固さでいて、型で押されたような人工的なフォルムを持ち(実際のところは型で押されているらしい)、食感として何となく「肉」を食べた気持ちになる……そのようなクオリティのものを食べ過ぎたことが、うまミートに違和感を持たせる原因となっているのかもしれない。

さらに信じられないのは、ロッテリアがこれを150円で提供しているという事であった。わたしの場合クーポンも使うから100円で……100円だと!? 信じられなさすぎて、逆に足が遠のくのがロッテリアのハンバーガーだ。コンパであった結構可愛い女の子が、三次会では男たちを順々にトイレに呼び込んでフェラチオをしてくれるような……「そこまでして、あなたに何のメリットが!?」と問いたくなるハプニング加減だ。

やはり、ファストフードのハンバーガーとはいえ、それなりの値段はつけるべきだ。しかし高すぎるのも良くない。本当に良質な素材を使っているハンバーガー屋に行くと、1,000円越えのハンバーガーなんてのはザラにある。その時わたしの脳裏に浮かぶのは、

「マックのバーガー10個食える」

という、どこまで行ってもマック基準の貧乏舌ジャッジメントなのだ。

そうなるとわたしのような貧乏人が、ハンバーガーという食べ物に対して値段と満足度がイコールなところを選ぶとなると、答えは3つだ。

モスバーガーと、バーガーキングと、フレッシュネスバーガーだ。

特にモスバーガーのモスバーガーについてくるモスバーガーソース、これに勝てるソースはこの界隈の同価格帯バーガーでは無いだろう。あのソースだけ単品で売ってくれないだろうか。うどんに混ぜてモスうどん、豆腐にかけてモス豆腐など、如何様にもアレンジの出来る美味さ。「ハンバーガーなどという下種な食べ物(海原雄山・談)」のソースにしておくにはもったいない逸品だ。

しかしわたしはモスバーガーでは店内で食する事がほとんどない。理由はアルコールを販売していないからで、そういった面でアルコール販売のあるバーガーキングとフレッシュネスバーガーは信頼出来る。信頼は出来るがそれぞれのハンバーガーがどんなだかは忘れた。だがこの二店はビールを呑みながらハンバーガーを食せる、というところが大事なのである。人は大事なものに注意がいきすぎると、その他の事がおろそかになってしまいがちだ。例えば味……

ウーピーゴールドバーガーというハンバーガーショップのハンバーガーを食べてみたい。

商品名の面白さに対しての味を確認するためだけに、1,000円以上は払えないわたしなので、もちろんこれを読んだどなたかが奢ってくれる事を期待している。何故ならわたしにもしそんな金があり自腹であれば、前述のようにマックのハンバーガーを10個食うだろうから。

安いハンバーガーが好きだ。手を汚さずに食事がとれるという事は、やりようによっては、手淫しながらでもハンバーガーが食せるということだ。これを猛烈に眠い時に行ったあとすぐさま寝れば、人間の三大欲求が立て続けに3連コンボで満たされるのではないだろうか。おっと、いくら眠いからといって、きみのそれをフレンチドレッシングと間違えてディップしてはいけないよ。いくら「ぼくのポテトはチンチンチン」だったとしても……

そういうわけで、最後に一言。

 

I’m Lovin’ it.

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