40代での新たな出会いを考える会

残念ながら、わたしはすでにおっさんである。

気は若かろうが、まごうことなきおっさんである。

顔も、体も、身体/生殖能力もおっさんのそれである。

しかし内面はほとんど変わっていない。変わっていないから自分の好きな事に若い連中から「そんなの好きだなんて、若いですねぇ~」などと言われたりする。

いやあのな、お前が生まれる前から俺はずーっとこれが好きだったんだよ。

お前が「いないないばぁっ!」の「ぐるぐるどっか~ん」にあわせて踊っていた頃から、俺はメタリカの「メタルマスター」で頭振ってたんだよ。

お前が「アンパンマン」のおもちゃしか認めなかった頃から、俺は仕事休んでドラクエ欲しさに発売前夜から行列に並んだり、「GTA:SA」で黒人が住むアパートに火炎瓶投げ込んだりしてたんだよ。

同世代の知り合いはとっくにこんな趣味から卒業しちまってるんだよ。

「俺は一生これを好きでいる」って吠えてたやつに限って早々に足を洗ったりしてんだよ。

あー今でも若い頃好きだったものが好きなままのじょせいとはどうしたらしりあえますかー

話は変わった。つまり同姓にもそんな事言われる年齢のおっさんは、異性ならなおさら出会いがなくなるのだよ。

実はいまだにそういうものが好きな女性もいるという事は分かる。しかしそういう人で、未だにイベント通いをしていたりする人はもうすでに奥さんだったり彼氏がいたりして、まるで海でコンタクトを探している気分になる。

そこで考えたのが日帰りバスツアーへの参加。

日帰りバスツアーには、暇を持て余した高齢の人たちが参加する。一泊する程ではないけれど、退屈な日常を持て余してるなという人たちが参加する。と思う。

そこに俺みたいな、いかにも場違いなおっさんが参加してごらんなさい。あれー、女性ばっかなのに恥ずかしくないのかなー、とか、何か事情があるのかなー、とか、参加者から注目フラグが立つこと間違い無し。これは俺の妄想なので、実際は普通に男女半々とかだったら計画はこの時点で頓挫するのでそうでないと仮定して話を進めよう。

まず、そこで同世代の女性を落とそうという気なんてない。それほどおっさん魅力的じゃない。狙うのは娘とか孫とかいそうな世話好きのおばあさんだ。いそうでしょ、日帰りバスツアーに。

「あんたなんで参加したの」とか「奥さんいないの」とか、根掘り葉掘り聞いてくると思うんだ、その人は。まってましたとばかりに身の上話をしたり、また明日から退屈な毎日ですよ、わっはっはなどと言って同情を引いてみたりする。

もし、気にいられたら、の話だが、そういうおばあさんは同じく身を持て余している、おっさんと同年代の、結婚する相手も見つける気が無い、それでいてこう夜の方は満たしたい、みたいな、おっさんにおあつらえむきの女人を紹介してくれると思うんだ。

結婚紹介所に登録したら何十万もかかる出会いが、バスツアー代だけで済む。しかも同時に観光したり、美味しい食事に舌鼓を打ったりすることも出来るのだ。そしてもしそれが「案外つまんないな」と思うようなものだとしても、その日のうちには家に帰れる。

そんな訳で決行しようといざパンフレットを開いて見たが、日帰りバスツアーはどれも魅力的で、選んでいる間に夏が来た。選び始めたのは確か、去年の秋だったと思う。

しかしどうだいこのアイデァ、若い奴らには考えつかない方法だろ?

お前らには若さがある。

だが俺にはバスがある!(青野武の声で)

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